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未経験者も修了可能!介護福祉士実務者研修で転職を有利に
2024.04.23
「介護職に転職するけど、取得しておいた方が良い資格ってある?」
「初任者研修と実務者研修って何が違うの?」
このように疑問をお持ちの人もおられるでしょう。
そこで今回は、介護福祉士実務者研修について、その内容や初任者研修との違いなどをまとめました。
履修するか悩んでいる人は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
介護福祉士実務者研修は無資格・未経験でも受講できます
介護福祉士実務者研修に受講資格はありません。どなたでも受講できます。介護職員初任者研修を受講していなくても、介護職未経験でも受講可能です。
通常は介護職員初任者研修を経て介護福祉士実務者研修を受講するのが一般的ですが、初任者研修を飛ばして実務者研修を受講しても何ら問題はありません。
ただしカリキュラムは3年以上の実務者を対象としているため、介護未経験者には理解しにくい分野もあるかもしれません。
介護福祉士実務者研修を修了すると転職で有利に
介護福祉士実務者研修を修了すると、転職で非常に有利になります。
介護福祉士実務者研修が条件の求人多数
無資格・未経験OKの求人も揃っていますが「介護福祉士実務者研修必須」としている求人も少なくありません。
施設側としても、介護福祉士実務者研修を修了している=最低限の知識が身についていると判断できるため、採用しやすいのです。
資格手当が期待できる
介護福祉士実務者研修は保有資格として扱われ、施設によって資格手当てが上乗せされます。おなじみ経験者でも、転職した瞬間から無資格者よりも資格手当分の給与アップが期待できるので、仕事のモチベーションにもつながります。
介護職として長く働く予定ならば、早めに履修しておきましょう。
サービス提供責任者にもなれる
介護福祉士実務者研修を修了すると、サービス提供責任者にもなれます。サービス提供責任者とは、訪問介護計画書を作成したり、訪問介護員に指示を出したりする役職のことです。サービス提供責任者は、訪問介護事業所に1人以上の配置が義務付けられています。そのため今後も需要が落ちることはないでしょう。
サービス提供責任者になるためには、介護福祉士または介護福祉士実務者研修修了、または旧ホームヘルパー1級課程修了者でなければなりません。
これらの条件のうち、最も取得しやすいのが介護福祉士実務者研修です。
3年以上で介護福祉士受験資格に
介護福祉士実務者研修+実務経験3年以上で、介護福祉士の受験資格が得られます。
その他の介護福祉士の受験要件は「養成施設2年以上」または「福祉系高校卒業」ですので、社会人が介護福祉士を目指す場合は「介護福祉士実務者研修+3年間の実務経験」が主流です。
介護福祉士は介護系資格の中で唯一の国家資格です。高度で専門的な知識が求められる反面、施設に加点が受けられるため給与が跳ね上がります。
介護福祉士実務者研修のデメリットとは
介護福祉士実務者研修は保有していると多くのメリットが得られますが、多少のデメリットも存在します。
履修する前にデメリットについても知っておきましょう。
スクール費用と時間がかかる
介護福祉士実務者研修は、一般的に専門スクールに通って履修します。
費用はスクールと保有資格によってまちまちですが、未経験・無資格の場合、平均20万円程度かかるようです。
また受講時間は無資格者の場合で450時間。およそ6ヶ月必要です。
なおすでに介護職員初任者研修を修了している場合は、130時間のカリキュラムが免除され最短2ヶ月程度で履修できます。初任者研修と実務者研修の内容は一部重複しているので、研修の一部が免除されるのです。
無資格・未経験だと内容が難しい
介護福祉士実務者研修は、その名のとおり「実務者」に対する研修として位置付けられています。
そのため完全な無資格・未経験者には、若干難しいと感じることもあるかもしれません。先に初任者研修を履修しておくと理解しやすいでしょう。
介護福祉士実務者研修とは
介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修の1つ上にあたる研修です。
20科目・450時間のカリキュラムが組まれており「たん吸引」「経管栄養」といった医療的ケアの基礎も学びます。
介護福祉士実務者研修はその他の研修や資格試験と重複している箇所があるため、保有資格によってはカリキュラムが削減されます。
修了すると初任者研修よりもさらに転職で有利になり、かつ資格手当ての面でも優遇されます。
無資格・未経験の人が介護福祉士実務者研修を修了する方法
無資格・未経験者が介護福祉士実務者研修を修了するまでの流れは下記のようになります。
1.無資格・未経験でも受講可能なスクールを探す
スクールによっては「初任者研修修了者対象」のように、対象者が限定されています。そのため、無資格で受講可能なスクールを探しましょう。
なお介護福祉士実務者研修は、通学だけでなく一部通信制でも学べます。
働きながら介護福祉士実務者研修の修了を目指すなら、通信制のスクールがおすすめです。
2.指定のカリキュラムを受講する
スクールから指定されたカリキュラムを受講します。
研修内容は厚生労働省によって指定されているので、スクールによる違いはありません。
無資格から挑戦する場合は450時間の学習が必要です。長丁場になりますので、自分のペースで学習を進めてください。
効率的に修了したい場合は1日2時間程度学習を進めましょう。
3.修了試験があるスクールも
基本的に、介護福祉士実務者研修に修了試験はありません。450時間の研修を終えると、自動的に実務者研修を修了したことになります。
しかしスクールの方針として修了試験を設けていることもあるようです。
試験内容はスクールが作成するため何が出題されるかは明らかではありませんが、難題は出題されません。
スクールもあなたに介護福祉士実務者研修を修了してもらいたいので、クリアできない問題は出題しないのです。基本的な部分が理解できていれば合格できる内容ですし、カリキュラムに不合格になったとしても追試などを実施してくれます。
そのため修了試験があったとしても、不安に感じることはありません。
なお初任者研修は筆記試験が義務付けられています。
実務者研修と初任者研修どちらを選ぶべき?
無資格・未経験者は、実務者研修と初任者研修のどちらを選択すべきでしょうか。
違いと選び方をまとめました。
実務者研修と初任者研修の違い
まず実務者研修と初任者研修の違いを理解しておきましょう。
実務者研修 | 初任者研修 | |
対象 | 介護職3年目程度の人 | 介護職を始めたばかりの人 |
費用 | 20万円程度 | 8万円程度 |
受講時間 | 450時間 | 130時間 |
仕事をしながら受講する難易度 | 高
1日2時間程度の学習で約6ヶ月 |
易
1日1時間程度の学習で約4ヶ月 |
どちらの資格も無資格・未経験で受講できますが、費用や受講時間のメンテナンスで大きな違いが見られます。
おすすめの選び方
早く介護系資格を取得したい人・介護の入門知識を得たい人は、介護職員初任者研修が良いでしょう。頑張れば1ヶ月程度で修了可能です。
長く介護職で働く予定の人・介護の現場でキャリアを築いていきたい人には介護福祉士実務者研修がおすすめです。最初は難しいかもしれませんが、初任者研修を飛ばして高度な知識が得られます。
まとめ
介護福祉士実務者研修は無資格・未経験でも受講できます。
初任者研修よりも時間と費用がかかりますが、内容はより実践的で高度になり、転職でも給与面でも有利になります。
これから介護職として長く働く予定ならば、介護福祉士実務者研修を受講して有利な立場で転職しましょう。サービス提供責任者にもなれますし、3年勤務すれば介護福祉士の受験資格も得られます。介護業界でキャリアを積むには必須の資格なのです。
費用面で躊躇している人は、リスキリングを利用してはいかがでしょうか。最大70%が還元されるので、費用の心配をせずに研修を受けられますよ。
ぜひこの機会に介護福祉士実務者研修の受講を検討してみてはいかがでしょうか。