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手取り20万円、貯金ゼロ、それでも積立投資は可能ですか?
2024.07.17
「手取り20万円、貯金ゼロ、こんな私でも積立投資はできますか?」
社会人を続けてきて、投資などに興味を持ったり、こう思われる方、結構いらっしゃると思います。
現在「貯金ゼロ」の場合で投資を始めて問題ないのか? それとももう貯金をして余裕を持ってから始めるほうがいいのか?
投資を始める際の考え方について、それらの理由もあわせて考えていきたいと思います。
まずは資金の確保ができるのか?
まずは家計の見直しを行い、貯金など、余裕のある資金の確保ができるのかどうかを最優先に考えましょう。
ひと口に「貯金ゼロ」といっても年齢や、生活状況などでその意味は大きく変わってきます。
資金がない場合、これまでに何故、貯金ができていなかったのか?その原因を考えることが大切です。
仮に、資金がない状態で新NISAを始め、万一時価が下がってしまった時に、資産喪失を恐れ慌てて売りに走ってしまうことも考えられるので、余裕資金を投資に廻せるように、家計の見直しを行い、資金確保を優先したほうがいいでしょう。
お金の流れを把握しましょう
家計を見直すうえで最も重要なことは、お金の流れを把握すること、これにつきます。
具体策として、月々の「収入」と「支出」を項目ごとにすべて洗い出していく事が重要です。
お金の流れを洗い出すことで、家計の収支が赤字になっていないか、どこにお金を使っているのかなどが明確になります。
このように、【お金の流れの見える化】をしてみると、収支の改善ができそうな部分が明るみになってきますよね。
このように、月々の「収入」と「支出」を見つめ直してみましょう。
必要資金は生活費の約3ヶ月分
貯金など余裕資金は生活費の3ヶ月分程度が最低でも必要であると考えます。
総務省の2023年家計調査によれば、単身勤労世帯の1ヶ月の平均生活費は約18万2114円でこの場合であれば、生活防衛資金として、まず3ヶ月分(約18万円×3ヶ月=約54万円)を貯めることが必要です。
ひとまず3ヶ月分のお金があれば、冠婚葬祭など急にお金が必要になった時にも投資運用や生活防衛に対応でき、精神的にも余裕をもって投資に資金を回せるでしょう。
「貯金ゼロ」でNISAを始めるには
それでも「貯金ゼロ」で新NISAを始めたい場合は、以下2つの条件が必須となります。
・別で財蓄が行えていること
・初期投資は少額で
仮に別で財蓄ができている場合、余った生活費の一部で積立投資を始めるのであれば、そこまで不安はないかもしれません。
証券会社によっては、100円あるいはポイントでも投資信託を購入できますので、少額からの投資も可能です。
いずれにしても投資を行なう際は、くれぐれも実生活に金銭的な支障をきたさない範囲で行うことが望ましいですね。
資産形成の目的と目標を決めておく
資産形成を始めるにあたって、必ずある程度の資産形成の目的と目標を決めておくことをが重要です。
子どもの教育費であったり老後の蓄えなど、「何のために投資を必要とするのか」を決めて運用することで、それに向けて毎月いくら積立投資するべきなのかが逆算できます。
何より到達地点を決めておくことが、無理なく投資を継続するためのポイントではないでしょうか。
まとめ
昨今の物価高、円安、厳しい生活を強いられる中での積立投資を成功させるには、中長期的に無理のない資金計画、目標設定が不可欠です。
そのためには、まずは足元の家計の見直しを行ない、必要な生活費を確保しつつ、投資資金を貯めることを目標にしてみてください。また、併せて投資の知識を学びながら新NISAを活用した月々の積立投資を実行し、将来へ向けた資産形成を開始していただければと思います。